エコ村ニュース

猪苗代湖の清掃活動を行いました。(2日目)

サマーフェスタ2日目です。

空は、雲におおわれ少しどんよりしています。

本日は朝ごはんを食べて、猪苗代湖鬼沼で水質保全の講習会と清掃活動を行います。

10時になり、本館に集合し猪苗代湖の水質保全のための講習会を行いました。

地元の方にも参加して頂き子供を含め、総勢50人の参加者が集まりました。

講師に、NPO法人 輝く猪苗代湖をつくる県民会議 理事長中村玄正様を迎え、

猪苗代湖の現状と水質汚濁の原因を説明して頂きました。

猪苗代湖は、日本の福島県会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがる、日本国内で

4番目に広い湖です。

福島県のほぼ中央に位置し、面積は、琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖に次いで日本第4位で、

湖面の標高が514mあり、全国でも有数の標高の高い湖です。

磐梯朝日国立公園に指定されています。

猪苗代湖は、平成14年から平成17年まで4年連続で湖沼の中で水質日本一に輝いていました。

しかし、近年大腸菌数が増え水質が悪化し、水質評価はランク外となってしまいました。

猪苗代湖は、強酸性の地下水や強酸性の源泉による酸性の水が長瀬川を通じて猪苗代湖に

流入するため、湖水は、酸性を示します。

鉄イオンやアルミニウムイオンの濃度が高く、酸性の流入水と中和する過程で有機物や

リンが吸着、結合して沈殿するため、水中の有機物の量が減ります。

このように猪苗代湖水系は天然の浄化作用のおかげで水質が良好に保たれてきました。

現在、猪苗代湖の水質は、猪苗代湖本体と北部水域では水質の汚れ具合が異なり、

北部水域では水質が汚濁が懸念されます。

北部水域の浅瀬では、夏の間は、浅い水域に日光が届き、植物が繁殖しやすく、水生植物も、

生長時水質浄化に貢献しますが、水生植物が枯れてくると、腐食が起こり水質が汚れてきます。

水質汚濁の原因を花瓶に挿した花を例にし、花瓶に花を挿すと、最初清澄な水も、花が枯れる

ころには、臭くなり濁ってくるのと同じ現象が、猪苗代湖の浅瀬でもおきていて、このことが水質

汚濁の原因ではないかと分かりやすく説明してくださいました。

猪苗代湖の水質汚濁の原因は、水生植物の枯死・腐食にあると考え、中村先生は、水質を

汚さないために、枯れた水草の回収などのボランティア活動を行っています。

福島県のシンボルの一つとなっている猪苗代湖を、県民参加で水質日本一に復活するための

活動を行っています。

先生は、健全な自然環境(大気・土壌・水・生態系等)があって、はじめて全生物の健全な日常が

あると考えています。

山はあおき故郷。水は清き故郷。

先生に故郷をつくるのが私達大人の役割で、安心、安全、健全な環境づくりがとても大切なこと

なんだと教えて頂きました。

皆さんも真剣に耳を傾けて講習を聞いていました。

とても、勉強になりました。

猪苗代湖の美化に努めるため、全員で猪苗代湖鬼沼の草刈・ごみ拾い活動を行いました。

草刈は、猪苗代湖湖岸沿い周辺の葦や雑草の刈取作業を行いました。

刈り取った葦は、乾燥させボイラーの燃料として使用します。

清掃活動は、鬼沼周辺の道路のゴミ拾いを行いました。

道路沿いより一歩入った茂みの中には、ゴミがたくさん落ちていました。

皆さんの協力のおかげで、猪苗代湖鬼沼の景観を守る活動ができ、ありがとうございました。

環境の為、私たちに、出来ることは何かを考え今後もこのような活動をしていきたいと

考えております。

講習会・清掃活動が終了し、皆さんに感謝の気持ちを伝え、昼食を頂きました。

作業途中、小雨が降り不安定な天気でしたが、雨が止んだので外で流しそうめんを行いました。

子供たちは大はしゃぎです。

流しそうめんの他にも、ちまきやピザなどをお腹いっぱい食べて頂きました。

皆さんの参加・協力のもと怪我もなく、楽しいイベントを行うことができました。

ありがとうございました。

江湖村では、渡邉永喜を理事長としNPO法人江湖村を立ち上げる運びとなりました。

NPO法人江湖村では、石油などの化石燃料の消費を抑制するため、再生可能エネルギー

木質バイオマス発電の調査研究・生産及び利活用により、自然と調和した新しい農業・林業・

漁業・エネルギーの生産・流通の循環型生活の実現を図るとともに、再生可能エネルギーの

生産及び利活用による循環型生活の提案を行い、また猪苗代湖畔の自然保全活動を行う

ことにより、環境問題について考える機会を提供することを目的としています。

皆様の協力を得ながら、江湖村を盛り上げていこうと思います。

今後ともご協力、よろしくお願い致します。

↑ニュース一覧に戻る